SINCE 2009.6
メイン:ウィザードリィを中心とするダンジョンRPGの妄想プレイ日記が主でございます。
サブ:その他もろもろを書き連ねています。ジョジョとか音楽とか。
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災禍の中心に在る者 30
・・・そこは迷宮の深奥。
いつ、誰が建立したのか誰も知らない、しかし確かに此処に存在する寺院。
訪れるものは誰もいないはずの、その隠された寺院の主は、考える。
自分はいつから、そしていつまで此処に在りつづけるのだろうか?
ララ・ムームーという、名と力を与えられてからどれほどの時がたったのか定かではない。
答えのない自問自答をしながら、悠久の時をまどろんでいたその生命体は、今、奮えていた。
誰も来ないはずの寺院に、何度となく訪れるかよわき来客。
その都度、本能のままに幾たびも踏みつけ、ブレスを吐き出し、凶悪な魔法を用いてその闖入者を追い払った。
しかし、何を目的としてか、その一団はもう三度もララ・ムームーの下を訪れ、そのたびに撃退されていた。
「またも、来るか・・・」そうひとりごちた彼の視界に、闖入者が入ってきた。
しかし、一番小さな者の手にある、あの得物は・・・まさか・・・「我を終らせるもの」か?
激闘の末、謎のエジプト人、ララ・ムームーの意識は、ホビットの携えた「妖刀」によって永遠に断絶された。
それがララ・ムームーの望みだったのかどうかはわからないが、倒されたその刹那、その生物は確かに笑っていたという。
*********
リルガミン郊外にて。

グエロ「くどいようだけどな、本当にいいのか?」
ソレイユ「まったくね、これだけ苦労したのに、あっさりとまぁ」
パドミニ「・・・ま、本人が決めたことだし。」
ムゥボ「でもさ、でもさー。」
メーヴ「皆には、申し訳ないんだけど。伝説の刀が実在するって証明できたからもういいんだ。あんな話も聞いちゃったし」
ムゥボ「うー。このおっさんに騙されてるんじゃないかなぁ・・・」
チャン「うむ。きちんとワシがヒノモトに帰って安置するから安心するが良い。では、皆も達者でな・・・Loktofeit!!」
*********
ソレイユ「行っちゃった。」
パドミニ「行ったわねぇ。遠い東の果てまで。」
グエロ「まさかチャンが『例の組織』の要職だなんてな、とんだ茶番だったな」
パドミニ「久しぶりに、ほんっとおおおにっ驚いたわ」
グエロ「つらっと言うんだもんな、それがしにゆずってくれんかって」
ソレイユ「イレイサーたちとは別働隊っていうのが、ちょっと眉唾だけど」
メーヴ「もういいよ。本当に呪われているんでしょう?あの刀。おもしろ半分に持っていていいものじゃないってこともわかったし。」
ムゥボ「お前はなんでも信じるなぁ・・・だから、それがウソなんじゃないかなって」
パドミニ「済んでしまったものは仕方がないでしょ?男のくせにいつまでもウジウジと」
グエロ「まぁまぁ。それよりもこれからどうするんだ、みんなは?」
パドミニ「ソレイユの護衛でここにきたんだけど、もう護衛は必要なさそうだし。休んでから南のほうにでも行こうかなぁ」
ソレイユ「そうね、もともと私が政略結婚が嫌で逃げ出してきたのがここにいるきっかけなんだから、人生ってわからないわ」
グエロ「・・・おい、初めて聞いたぞ、そんな話」
ソレイユ「それはもちろん内緒にしてたからじゃない。わたしはこの街で自分の店を構えたいわね。マジックアクセサリーの専門店なんてどうかしらね」
メーヴ「いいね、それ。ボクたちは家に帰るかな。義父さん待ってるだろうし。ね、ムゥボ」
ムゥボ「え、やっぱ俺も帰るのか?・・・まーしゃーないか。久しぶりに顔でも見に行くとするか。で、グエロはどうすんだい」
グエロ「私もいつの間にか当初の目的は達してましたしね。」
ムゥボ「?」
グエロ「マンフレッティに弟子入りするのが目的だったんですよ。でも地の底で幽霊になってりゃ世話ないですからね」
パドミニ「あのプレイハウス作った奴に弟子入り?気が知れないわね」
グエロ「いや、アーサーのこともありましたしね、今は思ってませんけど。と、それよりも。」
パドミニ「それよりも?」
グエロ「チャンやイレイサーの所属している、村正を狩る組織って言うのに俄然興味が沸いてましてねぇ、追っかけて東の果てに行ってみようかと。」
パドミニ「・・・止めない。止めないけど、きっと死ぬよ。」
ムゥボ「やめとけって。お前まで村正に狂っちまったか?」
グエロ「だ、誰も賛成してくれないんですか・・・がっくし。冒険者のくせに知的好奇心はないのかなぁみんなは・・・ぶつぶつ」
メーヴ「なんだかヒドイ言われようだね(苦笑)でもまぁ気が向いたら、ね」
こうして、長かった一つの冒険が幕を閉じた。
このあと、彼らが東の果ての国に向かったのかどうか、記録には残っていないが
これより数年後、伝説といわれていた妖刀が数本、西の諸国に交易ルートで流れてきたのは紛れもない事実である。
彼らとの因果関係があるかどうかは、不明につき・・・
災禍の中心に在る者
THE END
・・・そこは迷宮の深奥。
いつ、誰が建立したのか誰も知らない、しかし確かに此処に存在する寺院。
訪れるものは誰もいないはずの、その隠された寺院の主は、考える。
自分はいつから、そしていつまで此処に在りつづけるのだろうか?
ララ・ムームーという、名と力を与えられてからどれほどの時がたったのか定かではない。
答えのない自問自答をしながら、悠久の時をまどろんでいたその生命体は、今、奮えていた。
誰も来ないはずの寺院に、何度となく訪れるかよわき来客。
その都度、本能のままに幾たびも踏みつけ、ブレスを吐き出し、凶悪な魔法を用いてその闖入者を追い払った。
しかし、何を目的としてか、その一団はもう三度もララ・ムームーの下を訪れ、そのたびに撃退されていた。
「またも、来るか・・・」そうひとりごちた彼の視界に、闖入者が入ってきた。
しかし、一番小さな者の手にある、あの得物は・・・まさか・・・「我を終らせるもの」か?
激闘の末、謎のエジプト人、ララ・ムームーの意識は、ホビットの携えた「妖刀」によって永遠に断絶された。
それがララ・ムームーの望みだったのかどうかはわからないが、倒されたその刹那、その生物は確かに笑っていたという。
*********
リルガミン郊外にて。
グエロ「くどいようだけどな、本当にいいのか?」
ソレイユ「まったくね、これだけ苦労したのに、あっさりとまぁ」
パドミニ「・・・ま、本人が決めたことだし。」
ムゥボ「でもさ、でもさー。」
メーヴ「皆には、申し訳ないんだけど。伝説の刀が実在するって証明できたからもういいんだ。あんな話も聞いちゃったし」
ムゥボ「うー。このおっさんに騙されてるんじゃないかなぁ・・・」
チャン「うむ。きちんとワシがヒノモトに帰って安置するから安心するが良い。では、皆も達者でな・・・Loktofeit!!」
*********
ソレイユ「行っちゃった。」
パドミニ「行ったわねぇ。遠い東の果てまで。」
グエロ「まさかチャンが『例の組織』の要職だなんてな、とんだ茶番だったな」
パドミニ「久しぶりに、ほんっとおおおにっ驚いたわ」
グエロ「つらっと言うんだもんな、それがしにゆずってくれんかって」
ソレイユ「イレイサーたちとは別働隊っていうのが、ちょっと眉唾だけど」
メーヴ「もういいよ。本当に呪われているんでしょう?あの刀。おもしろ半分に持っていていいものじゃないってこともわかったし。」
ムゥボ「お前はなんでも信じるなぁ・・・だから、それがウソなんじゃないかなって」
パドミニ「済んでしまったものは仕方がないでしょ?男のくせにいつまでもウジウジと」
グエロ「まぁまぁ。それよりもこれからどうするんだ、みんなは?」
パドミニ「ソレイユの護衛でここにきたんだけど、もう護衛は必要なさそうだし。休んでから南のほうにでも行こうかなぁ」
ソレイユ「そうね、もともと私が政略結婚が嫌で逃げ出してきたのがここにいるきっかけなんだから、人生ってわからないわ」
グエロ「・・・おい、初めて聞いたぞ、そんな話」
ソレイユ「それはもちろん内緒にしてたからじゃない。わたしはこの街で自分の店を構えたいわね。マジックアクセサリーの専門店なんてどうかしらね」
メーヴ「いいね、それ。ボクたちは家に帰るかな。義父さん待ってるだろうし。ね、ムゥボ」
ムゥボ「え、やっぱ俺も帰るのか?・・・まーしゃーないか。久しぶりに顔でも見に行くとするか。で、グエロはどうすんだい」
グエロ「私もいつの間にか当初の目的は達してましたしね。」
ムゥボ「?」
グエロ「マンフレッティに弟子入りするのが目的だったんですよ。でも地の底で幽霊になってりゃ世話ないですからね」
パドミニ「あのプレイハウス作った奴に弟子入り?気が知れないわね」
グエロ「いや、アーサーのこともありましたしね、今は思ってませんけど。と、それよりも。」
パドミニ「それよりも?」
グエロ「チャンやイレイサーの所属している、村正を狩る組織って言うのに俄然興味が沸いてましてねぇ、追っかけて東の果てに行ってみようかと。」
パドミニ「・・・止めない。止めないけど、きっと死ぬよ。」
ムゥボ「やめとけって。お前まで村正に狂っちまったか?」
グエロ「だ、誰も賛成してくれないんですか・・・がっくし。冒険者のくせに知的好奇心はないのかなぁみんなは・・・ぶつぶつ」
メーヴ「なんだかヒドイ言われようだね(苦笑)でもまぁ気が向いたら、ね」
こうして、長かった一つの冒険が幕を閉じた。
このあと、彼らが東の果ての国に向かったのかどうか、記録には残っていないが
これより数年後、伝説といわれていた妖刀が数本、西の諸国に交易ルートで流れてきたのは紛れもない事実である。
彼らとの因果関係があるかどうかは、不明につき・・・
災禍の中心に在る者
THE END
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お疲れ様でした
SFC5攻略、お疲れ様でした。
あの妖刀をもってしても、ララ・ムームーにはスズメの涙程度のダメージというのに笑わされ・・・
や、泣かされますね。
今回のプレイでは、全滅すると死体が何処かに移動するという怪現象が気になりました。
バグなんでしょうけど、あまりにもあまりにも。
♯5はとても奥の深いシナリオなので、1度と言わず2度3度とプレイしてみると、また何か違うものが見えるかもしれません。
余計なツッコミかと思いますが前回の記事。
おそらくアークデビルとグレーターデビルがごっちゃになっているような?
では。
あの妖刀をもってしても、ララ・ムームーにはスズメの涙程度のダメージというのに笑わされ・・・
や、泣かされますね。
今回のプレイでは、全滅すると死体が何処かに移動するという怪現象が気になりました。
バグなんでしょうけど、あまりにもあまりにも。
♯5はとても奥の深いシナリオなので、1度と言わず2度3度とプレイしてみると、また何か違うものが見えるかもしれません。
余計なツッコミかと思いますが前回の記事。
おそらくアークデビルとグレーターデビルがごっちゃになっているような?
では。
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