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SINCE 2009.6 メイン:ウィザードリィを中心とするダンジョンRPGの妄想プレイ日記が主でございます。 サブ:その他もろもろを書き連ねています。ジョジョとか音楽とか。
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魔導師トニカクの冒険譚 28

むぅ・・・、トニカクだ。
まだ混乱しているが、今日起こったことを整理している。
今日の、この選択が正しい選択だったのかどうか。
真実はいったい・・・

前回我々は最終ダンジョンと思われる*SEPHIROTHIC TREE*なる領域に侵入した。
しかし、というかやはり、というのか。
想像以上に過酷な状況が我々を待ち受けていたのだ。
これまでに遭遇したことのないような強烈な敵がひしめきあい、肝心の迷宮もワープワープ、またワープで現在地をつかむ魔法も効果を表さない。そして謎のメッセージがいたるところにちりばめられ、我々を惑わすのだ。
しかし、何度も繰り返し潜っていればおのずと道は開かれる。
これまでと同様とまで行かずとも、少しづつ、少しづつ探索は進んでいった。

各ポイントにある祭壇と、これまで入手した色とりどりの宝石がキーになっていたらしい。
名も知らぬ「彼女」の記憶なのか?
幾つかの過去の幻が、現れては消える。まるで「彼女」が真実に導いてくれているかのように私には思えた。

一人の少女と一人の司祭の出会いを見た。
彼女が「いにしえに滅びた王家の血」をひいた女性だということがわかったが、もともと「言葉」を話せないこともわかった。
そして「神を作る計画」とやらに巻き込もうとする賢人会議・・・

別の祭壇では、この世の終わりを見た。蒼い月が中天に昇っている。
照らされた大地には、屍、屍、屍。
広い平野は見渡す限り、人と魔物の死体で埋め尽くされていた。
そして言い争う賢人達・・・

しかしこれだけではまだよくわからない。
何がいけなかったのか?
考えつつ探索を進める中、行く手に、「彼女」の姿を見つけた。
その姿はまさしく、燭台の揺らめく炎に映し出されたその人そのものに間違いない
女性は悲しげな表情でこちらをじっと見つめ佇んでいる・・・
しかし彼女こそ全ての元凶といえる存在。
狂った世界を終わらせるには人工の神たる彼女を殺すしかない。
それができるのは、もはや我々のみ。
「さあ、神を殺せ」
自分の声なのか、それとも別の者の声なのか。
神を殺せ、という認識だけが、私の、いや、我々全員の頭の中をかけめぐっている。
しかし、しかし・・・

突如、別の強力な思念波が伝わってきた!

まどわされないで
わたしのことばをきいて
めにみえることだけがすべてではないの
あなたがたまでゆがんではいけない!

絶叫にも似たその思念波は頭の中を突き刺すように響き渡る

神は狂っている
もはや救う手立てはない
賢き人の手によって、神の座に祭り上げられた哀れな女の魂に、永久の安らぎをあたえなければならない
さあ、神を殺せ

もう自分の心の声なのか、それとも別の意識の声なのか。
何が真実で、何が正しいのか。
迷う我々の前で、いつしか彼女の姿は消え、巨大な魔物が目の前に立ちはだかっていた。
「神の召喚した魔の存在
  これが神の本質なのだ!」

だが。
違う。何かが違う。
私はまだ「納得」していない。「納得」できないことはすべきではない!
私はいぶかる皆を連れて、その場を一度離れることにした。
どうしても、真実を見極めねばならない。
私は空白の多い手元の地図に目を落とした・・・

この選択が正しかったのかどうか。
今のところ、誰にもそれはわからないのだ。
だが、決着の日は近い。

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